廃校の利用
上司Yから聞いた廃校利用の話を実際に確認してみようと、甘木市内の佐田、黒川という山間部の地域を訪ねました。

旧佐田小学校
佐田小学校は、市北東部の寺内ダム上流にあり、平成12年児童数の減少から廃校となりました。水色の木造校舎とグランドスペースをうまく利用して、今年4月に自然体験学習施設「たかき清流館」として生まれ変わりました。
そこには水遊びのできる清流、森林に囲まれたおいしい空気、山村の児童が学び続けた趣ある木造校舎があり、まさに「癒し」の原点があるように感じました。子供たちのキャンプだけでなく、サークルや企業の研修にも利用できそうな施設でした。
以前、学生時代にバイトの仲間と泊まった、三重県美杉村にある美杉ビレッジ(廃校小学校活用の宿泊施設)を思い出しました。
ちなみに、佐田小学校に通っていた児童は、バスで美奈木小学校に通学しているそうです。
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旧黒川小学校
黒川という地域は、先ほどの佐田から、さらに細くうねった県道を進むこと20分。朝倉町に近く、このあたりは梨の栽培が盛んな地域です。甘木朝倉周辺では有名な高木の梨です。
峠を下ると古びた2階建ての鉄筋コンクリートの校舎が見えました。運動場にはブランコや鉄棒が残っています。都会の中で鉄筋コンクリートは無機質の象徴ですが、この建物はなぜか懐かしさを感じます。
こちらも、過疎化の影響で9年程前に廃校になりました。残念ながら、たかき清流館と同じく冬季休館中でしたが、大掃除のため入り口だけ見せて頂くことができました。
現在は「世界こども美術館」として、4年前からオープンしています。大分県国見町在住の芸術家稲垣二郎さんの提案で「地球で共に生きる人々が星のように輝いてほしい」という「芸術の村づくり構想」が採用され、共星の里として開業したそうです。
これこそ、まさに自然と芸術を同時に感じることができる施設です。
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旧高木梨選果場
こちらは、旧黒川小学校のすぐ近く、梨の選果場を活用した施設です。まだ開業しておらず、来春のオープンを目指しているということです。
倉庫の上には「音楽館」とありました。一体どんな施設になるのでしょうか。
役目を終えた戦闘機と、中途半端だけどインパクトのある木が、とても気になります。
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いずれの施設も、これからの時代には必要不可欠な「現存ストックを活用する思想」が柱になっています。拡大均衡から縮小均衡への必要な変化は、山間地域ほど早く訪れ、ここではおぼろげながら形になりつつあります。過疎化への挑戦、ひとつのモデルを見つけた気がします。
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by sono3106 | 2004-12-25 21:37 | ┗━◇たび
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