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和馬、救急車に乗る
実は、甘木に帰省していた日曜の夜、家族がパニックになったできごとがあった。

和馬が、ひどい「泣き入りひきつけ」を起こしたのだ。

食卓のイスから転げ落ちて、泣き出したのをきっかけに、突然息ができなくなって、
窒息状態になったのだ。だんだん意識がなくなっていった。
彼女が「カズマ!カズマ!」と叫んでも、まったく反応がない。

いつものひきつけは数秒で戻るのに、今回はどうして・・・?いつもとちがう・・・。

その時、和馬にうどんを食べさせていたので、これが「泣き入りひきつけ」なのか、
食べ物が気管支に詰まったのかはわからない。
しかも、歯を食いしばった状態で固まっていて、口をこじ開け指を入れて、
食べ物を取り出すこともできず、背中をたたいて出すこともできない。

どうしたら助かるのか・・・?

完全に意識がなくなり、目は閉じられ、顔色は青から紫に変わり、依然体は強張ったまま。
その間1分以上。

ひょっとしてダメかもしれない・・・。

以前、ひきつけ時の対応として病院で教わっていた人工呼吸を彼女がした。
3回目で上手に空気が入って、和馬のお腹がふくれ、5回目で「ゴボッゴボッ」とお腹で音が
して、微かに自発呼吸が回復した。そして、意識はうっすらと戻ってきた。

あぁ、助かった・・・。

数分後、救急車が到着し、近くの救急病院で手当てを受けた。
時間とともにいつもの和馬に戻ったが、体力の消耗が激しかったせいか、すぐに眠った。
病院の診察では、この状況で気管支がふさがる可能性は低く、「泣き入りひきつけ」だった
可能性が高いとのこと。「泣き入りひきつけ」は、呼吸器の発達が未成熟な赤ちゃんに、
まれに見られる症状で、成長とともになくなるらしく、今回の後遺症もなさそうだ、とのこと。

和馬もこれが初めてではないが、ホントに今回だけはダメかもしれない、と思ったほどだった。
成長するまでは、次に起こった時の対処法、いつ来てもいい心の準備、普段から泣くきっかけとなることをできるだけ防いでおく必要があると思った。

今回幸運だったのは、たまたま実家に居たことでお父さんが救急車の手配をしてくれたということ、そして日曜深夜に受け入れてくれる救急病院が実家から5分だったこと。
瞬間は混乱してパニックになったけど、結果的に恵まれていると思った。

また、助かったから言えることだけど、こういう経験を通じて、僕たち親は成長するし、
息子たちがいつも変わらず生きている、ただそれだけで感謝できることだと気付けた。
こどもの成長とともに、親も一緒に成長していくんだ、そう思った。

それにしても、彼女はピンチほどしっかりしている。動揺はしていたが、絶対私が助ける!と
躊躇なくすぐに人工呼吸をした。翌日、彼女はこう言った。「昨日、和馬にもしものことがあっていたら、私は一生笑えなくなっていたと思う」と。息子たちも彼女も自分が守らなきゃ、と思う気持ちを強くした。
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by sono3106 | 2008-02-14 01:02 | ┗━◇ぱぱ
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